06.天麩羅

六、天麩羅

 熱 量 五四七、カロリー

 蛋白質 三四・四八グラム

材料(一人分)

 生魚 一五〇グラム

 醤油 二〇グラム

 胡麻油(または白絞油) 一〇グラム

 砂糖 七グラム

 小麦粉 三〇グラム

 削り節 二グラム

 卵 四グラム

 おろし大根 一〇〇グラム

準備

 イ、生魚は大魚なれば切り身となし、小魚なれば三枚に下ろすか、あるいは頭部および内臓を去り置く。

 ロ、小麦粉に卵水(じゅうぶん攪拌したるもの)を加え、どろどろの衣を作り置く。

 ハ、鍋に三十五ミリリットルの水を煮立て、削り節を入れ、砂糖、醤油にて鹹き程度に調味して、かけ汁(天つゆ)を作り置く。

調理

 鍋に胡麻油を入れ煮立て、まさに煙立たんとするとき、生魚に衣をつけて揚げ、これにおろし大根と天つゆを付け合わす。

備考

 イ、衣は一時に全部を作らず、少しずつ数回に作るを可とす、なお粉を(卵水等を入れて)攪拌する際には手早くサッサッと行ない、足の出ざるよう注意すべし。衣の中にまま粉(水にこなれぬ粉の部分)の混りおるとも出来栄えに影響なし。

 ロ、材料を一度に多く入るれば油の温度を低下し、出来上がり「からから」せず、作業中常に油の温度調節に注意し、浮きタ玉(衣の破片)はときどき掬いとるべし。

 ハ、本調理は作業に時間を要するをもって、早く着手すること肝要なり。